お知らせ:『カテゴリー』がタイトルと一緒に見られるようになりました☆ これほどの大長編は、おれにとっても非常に稀である。心して読むようにw 【登場人物】 エリカ - ヒロイン。物語は主に彼女視点。 三田ルーク (みた・るーく) - エリカのネット上の恋人。北海道に住む。 赤根 (名前の記憶が薄い) - エリカのことが好きなクラスメート。 死神(?) - エリカの傍で「最終判断」を待っている。宙に浮かび、やや小さめ。 ワニのぬいぐるみ(ぽち)や、チチ(悟空の妻)とブルマの料理対決なんかを経て、話は本編へ。。。 私、エリカは、『名前を書くと、書かれた人が死ぬ』というノートを持っている。漫画『デスノート』とそっくりだ。 しかし、一つ違っていたのは、『使用期限の○○月○○日までに、自分か、自分の最も愛する人(つまりルーク)、そのどちらかの死を選ばなければならない。』というもの。 [そういえば、以前にもこんな夢を見たような気がする。続編だろうか…?] その日が来るまで私は、あらゆる人を殺した。誰を殺したかは覚えてないが、自分の嫌いな存在をとことん抹消していった。 学校では、事情を知っている赤根が、たどたどしくではあるが優しく接してくれる。しかし、赤根が他の男子に、肩をポンと叩かれ励まされていることを、私は知らない。 (実は、赤根も同じようなノートを持っていて、そのノートで殺した人は「武器」となり、武器の耐久性が無くなるまで使い終わると、その人が生き返る、というものである。実は赤根は、そのノートでエリカを殺したことがあり、彼女のことを好きではあったが、そのことで後ろめたくなっていた。赤根のノートに「使用期限日」は無い。※物語とは直接は関係しない。) そして遂に、何度も死神に尋ねられてきた答えを出す日、使用期限日がやってきた。。。 私は、いつものように悩んだ。悩み抜いた。死神から、他の人がどうなったか、本当に死んだのか、というような資料を見せられ、これは決して逃れられない運命なのだと悟った。 死神の許可を得て、私はルークとネット通話を始めた。ルークもこの事情は知っているようだ。 「ルーク・・・私、ルークのこと・・・。」 「エリカ…。」 ルークは、あまり多くを語ることなく、私に判断を委ねたようだった。 私がルークの名前を書けば、すべて終わる・・・。遠く離れて、会うこともない人じゃない。 それにしても、なぜこんなことをさせるのだろう…?私は、私の想いが試されているの?ルークへの想いが…。 もしかして、自分を犠牲にしてまで相手を助けたら、その愛に免じて許してくれるなんてことは…。 いや、死神がそんな粋なことをしてくれるとも思えない。。。だから、仮に自分を選べば、それで何もかも終わりという可能性だって・・・。 でも、でも・・・ルークを殺すなんて・・・できないよ・・・。 私は、止まらない涙を拭うこともなく、ルークにこう告げた。 「ルーク・・・・ごめんね。。。」 まだ結論は出ていないが、どういう結果になってもごめんね、という意味だったのだろう。 そして、悩みに悩んだ末、私は、遂に結論を出した。 こうするしかない。私には、こうすることしかできない。。。 「・・・決まったよ。・・・ルークを・・・ルークを・・・」 しかし、まだ迷いがあった。本当にこれでいいのか。後悔しないのか。 でも、やっぱりこれしかない。今までありがとう、ルーク・・・。 ルークを殺さないで!!私が死ぬ。だからルークには何もしないで・・・!!」 言ってしまった。私はこれで死ぬ。でも、ルークは助かる。 私は、それで満足。きっと後悔だってしない。 「わかった。たまにいるよ、お前みたいなバカが。フッフッフッ・・・。じゃぁ、行こうか。」 死神は、私を持ち上げ天井をすり抜け始めた。私の体も、少しずつ天井へと消えていく。。。 目の前には、私の家族がいた。 「みんな、バイバイ・・・。」 「アンタだけ死なせるワケにはいかないよ!」 お姉ちゃん(実際は姉などいないw)が、私に飛びついた。そして、いつのまにか家族みんなが繋がっていた。 「死ぬってことは、大切な人を巻き込むものなんだよ。わからなかったようだな。」 そんな・・・私だけが死んでおしまいだと思ってたのに・・・みんなまで・・・。 そして、私たちはいずこかへと消えていった・・・。 気がつくと、見知らぬ場所にいた。だが、そこは地球とほとんど変わらない文明が栄えている地だった。 死神や家族の姿も見当たらない。だが、近くには、私が今まで殺した人がいた。 やっぱりここは、死後の世界なんだ。。。 ただ、みんな私に殺されたことなど知らないので、別段、恨みを晴らそうという雰囲気は見られなかった。 このあたりから、エリカではなく、赤根視点で物語が進行していっている。 [追記]なぜか赤根も、エリカと同じ世界にいたのである。 (少し記憶途切れる)(なんだかもう、どこの世界にいるのかもわからない) 現実世界での、家から最寄の本屋の前に、女性数人が屯っていた。 彼女たちは、死についての情報を持っているらしく、俺たちは、少し話を聞いてみることにした。 (大切な人を巻き込むってことは、ルークのヤツも一緒に死んでる可能性があるよな。。。) なぜかもう、ルークも死んでいるという流れで話が進んでいた。 そのとき、何やら資料を見ていた女性が言った。 「三田って人なら、生きてるよ?このリストに載ってるもん。ホラ、あそこに座ってるのがそうじゃない?」 俺は、文字通り、バッ!と駐車場の方を向いた。人がいる・・・あれは・・・ルークだ!!! 次の瞬間俺は、正面には柵があるので、柵の横から回り込むように走り出していた。 俺の数m後ろにいたエリカももちろんそのことに気付き、こちらに向かって走り出していた。 「ルーク!!」 「ルーク!!」 俺たちは、ルークの姿を視認すると、ルークに向かって叫んだ。 「君たちは・・・」 さすがにルークも驚いているようだった。そりゃそうだろう。エリカとルークは、実際会うのは初めてなんだからな。 「ルーク!!!」 エリカは咄嗟に、ルークに向かって駆け寄った。 「待って!!」 その瞬間、ルークがエリカを制止した。一体どうしたんだ?ちょっと様子が変だぞ・・・? 「実は、僕、一部の記憶をなくしてるんだ。君が大切な人だってのはなんとなくわかるんだけど、今までの思い出が、今の僕には無いんだ。。。」 「そんなの関係ないよ!ルークは、私の大事な人だもん!!」 エリカはルークに駆け寄り、ルークを抱きしめた。 (今までの思い出は関係ない…か。 完敗だな、、、もう俺は身を引くか。。。) 俺は、エリカの幸せそうな顔を見て、エリカをルークに明け渡す決心がついた。 そこで目が覚めた!!il||li _| ̄|○ il||li おいおい、役者も揃って、これから最終章に向かってまっしぐらってときにかよ!!! 結局、エリカが自分の死を指定した結末がどうなるのか、わからずじまいとなってしまった。。。 この続きを見られる日は、果たして来るだろうか。。。 PR ※ Comment
Copyright © [ もま記 閉まりました ] All Rights Reserved. http://imaginalspoon.blog.shinobi.jp/ |